メ殺

メタに殺される

「スマホで副業/ネットビジネス/成長」の方法論

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こういうのあるでしょ.こういうの.

今日も早起きに成功したので,こういうのについて書きます.

 

こういうの

このアカウントたちは,主に学生を大量にフォローしている,「インターネットでできるビジネスをしているらしい人」のアカウント.

基本的に「個人事業主」もしくは「大学生で副業もやっている」を自称していて,

プロフィール文では「自分のように自由な生活や成長を日々追い求める人生を送りませんか?」という案内が示されていることが多い.

 

こういうの,数年前から急激に増加したイメージがあって,ツイッターをやっている学生であれば1度はフォローされたことがあるはず.

 

正体については,とりあえず言及しない

とりあえずだな,紹介されているビジネスに実際に参与してみないと実態が分からないので,正体についてはどうでもいい.

このアカウントたちが言っているように簡単に高額を稼ぐことが可能かもしれないし,

普通に詐欺で逆にお金と時間を奪われるかもしれない.

そのへんのことに関してはルポ記事とかがあるのでググってみたらいいと思う.

 

方法論を考える

さて,どちらにせよこのアカウントたちの目的は,紹介しているビジネスを学生たちに紹介することだろう.

それをより効果的に行うために,彼らはどんな手法を使っているんだろうか.

 

1. 「憧れの生活」を描く

まず注目したいのは,画像だ.

 

最初にプロフィールとヘッダーを見てみる.

 

これは多分,アカウントを動かしている本人を示すものだと思われる.

主にスーツを着ている男性の写真,もしくはブランド物っぽい服,自由さが見られるサラっとした着こなし.

 

そしてツイートにおいても,多くのアカウントが高級レストランでの食事や海外旅行,カフェでノートPCや本を開いている画像などをアップしている.

 

これらの画像は,とにかくリッチで余裕のある生活を印象付ける.

日々勉強や仕事に追われている現代人っぽい生活を俯瞰し,効率よくビジネスをこなして余暇を満喫している,いわば「憧れの生活」を描き出している.

 

2.「ビジネスの意味づけ」を描く

続いて,テキストにも注目する.

 

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内容がヴィレッジバンガード自己啓発本みたいなのはさておき,ほとんどのアカウントがこういった思想をツイートしているということは,これをツイートすることが何かの方法になっていることが推測できる.

 

そしてそれは,自分の仕事は単純にお金を稼ぐためのルーティンワークではなく,成功するには努力しなければいけないし,それに伴って人間的に成長できるものであるということを表現しているものと思われる.

 

3.「誰にでも気楽に実行できる」を描く

最後に注目しなければならないのが,これらのアカウントは学生をメインに無差別フォローをしているというところ.

そもそも現代人っぽい生活を俯瞰するほどの大層なビジネスであれば,それこそ面接や試験を行って参与する学生を選別するべきだ.

しかし無差別に大量フォローをすることによって,「誰でも気楽に実行できる」というニュアンスを表現している.

それはテキストからも読み取ることができ,「ダメダメだった俺でもできた」「実行すれば誰にでもできる,みんな実行しないだけ」という旨のツイートも散見される.

 

このことから,1.と2.の手法の対象は「全ての学生」としていることがわかる.

 

なぜこれらが効果的と考えられているのか

このようなアカウントが以上のような手法により学生たちを引き込もうとしているということは,彼らが彼らなりに学生たちの特徴を見出して,それに目をつけているからだと考えられる.

 

彼らが考えた学生たちの特徴はこうだ.

1.学生たちは「リッチで余裕のある生活に憧れていて,仕事は効率的にこなして余暇を満喫したい」と思っている.

2.学生たちは「自分にとって何か意味のある活動でお金を稼ぎたいと思っており,それを成功させるために努力し,人間的に成長したい」と思っている.

そして,

3.学生たちは「自分は本来なら皆と同じようなキャリアを辿るのではなく,自分の能力を生かして,自分にしかできないことでお金を稼ぐ器を持っているはずだ」と思っている.

 

つまり学生たちの中に密かに存在する有能感に着目した彼らは,学生たちが自分にあると思っている「能力」が最大限に発揮される場を設けた.

そしてそれはリッチで余裕のある生活をもたらすので,君の能力は価値のあるもので結果も出るものなんだよ,ということも表現している.

 

まとめ

というわけで,彼ら(というか,こういうのを始めた人)は青年心理の特徴を掴むことに関して強い人物であることがわかる.

以外とやるもんだな,ネットビジネスマン.