やっててよかった、1件350円のクラウドソーシング。
やっててよかった。ホントにそう思います。
これまで「クラウドソーシングは時給で計算するとクソ」みたいなことを言い続けてきた僕ですが、今では感謝しかない。クソ案件様様ですわ。
というのも、僕はこの通り精神的に弱い人間なので、9月の前半とか何もしてなかったんですよ。マジで何もしてなかった。みんなが想像する100倍は何もしてなかった。
ゲームしてもすぐ飽きるし、「早く金を稼げるようにならなきゃ」っていう焦燥感だけが頭を巡って何度も死のうとしてた。
それが11月になって、スケジュールは一応お金がもらえる「仕事」で埋まってる。めちゃめちゃ忙しい。
コメダのコーヒー1杯も飲めないほどの単価で業務をこなしていたことと、今仕事がたくさん貰えていることがどう繋がったのかについて書いていきたい。
バイトしたほうがマシ、でも何もやらないよりマシ
ランサーズ、クラウドワークス、サグーワークス、ココナラとか、今や案件どころかクラウドソーシングサイト自体が蔓延する時代。
ちなみに、クラウドソーシングとは何?という人にとって最もわかりやすい説明を思いついたので、みなさんも使ってください。
インターネット職安です。
僕は流行り始めてすぐにランサーズとクラウドワークスに登録してみたんだけれど、見れば見るほどクソみたいな案件しかなくて戦慄したんですよ。
・インターネットで調査して2000字の記事を書く(500円/件)
・YouTubeの字幕動画を作成する(100円/件)
・○○についての500字コラム作成(50円/件)
アホか。クスリのアオキ(時給800円)でバイトするわ。
とは言っても、僕はバイトをすぐに辞めることに定評がある男。
WiFiがある場所ならどこでもできる仕事で、かつ人間関係でモメる心配も少ない。
毎日毎日、ただ天井を見て泣く生活から脱却するきっかけになるかもしれない。
というか月収0円はさすがにヤバい。
というわけで、「何もしないよりはマシ」と自分を納得させて、僕はクラウドワークスで本格的に仕事を探すことにしたのです。
及第点な案件がたまにある
クラウドワークスでは、まず自分のプロフィールを埋めていく。
スキルや実績を入力する欄に、とりあえずライティングができるということと、今までの数少ない実績URLを載せてみました。
するとどうだろう。
毎日のようにゴミ案件のスカウトが来るようになったのである。
「お世話になります。○○です。案件内容をご覧いただきありがとうございます。」という丁重な挨拶から始まり、1件につき200円のバカみたいな仕事を提示してくる。
高低差ありすぎて耳キーンなるわ!
しかしまあ、向こうから「こんな仕事どう?あなたに向いてると思うの♪」とアピールしてくる所は大抵カスなわけですが、自分で能動的に探してみると「まあ、許せるか…」くらいのやつもあった。
そんなこんなで僕は初めて、「応募する」と書かれたオレンジ色のボタンをクリックすることになる。
初めてのお仕事
まず僕が応募してみたのは、男性向け恋愛メディアのライティング案件だ。
1記事2000字で、報酬は2000円〜という。文字単価は1円。
クラウドワークスの中では高報酬なほうで、北斗の拳でいえばファルコ、シャドウバースでいえばセクシーヴァンパイアくらい強い。
僕、過去に恋愛というか変な性癖についてブログで書いていたこともあったので、それをもとに頑張って自己アピールしました。
が、これは返事なし。要するに「選考に落ちた」となってしまいました。
次に応募してみたのが、スマホゲームの攻略サイトのライティング。
以前僕がプレイしていたゲームであり、そのゲームについてのブログなどもやっていたので「これはいける」と思って応募してみました。そしたら通った。
こちらは1件あたり500円。これがタイトルにした、「やってよかった」業務です。
タイトルには1件350円と書きましたが、実は1件あたりの本当の報酬は500円。
しかし、源泉徴収とクラウドワークスが持っていく手数料を差し引くと350円くらいになるので、ちょっとオーバー気味ですがそう表現しました。
このゲーム攻略サイトで業務を開始した僕は、とんでもない現実と向き合うことになる。
慣れるとめちゃくちゃ楽
業務連絡はチャットワークで行われました。
共有スプレッドシートに担当の方が記事のネタを入力してくれて、それを元に僕が調べて記事を書く。クラウドソーシングでよくあるタイプの記事作成業務です。
入稿はWordPressで、僕は個人的に使ったことがあるため特に問題なく業務を始めることができました。
月の終わりに次の月のシフトを出すという形になっていて、1本あたりに1時間かかっていた僕は「10:00〜15:00、1日4本でお願いします」とシフトを提出した。ちゃっかり昼休みを入れているところがポイント。
しかし、半月、1ヶ月と業務をしているうちに、記事を書くスピードが格段に上がっているのが実感できた。要するに慣れた。
今まで1時間かかっていた執筆が、最終的には18分くらいで書けるようになった。慣れってすごい。
最初は担当者に「本日は4本目までいけそうですか…?」とか心配されてたのに、最終的に「おい、次のネタまだかよ?お前(担当者)待ちなんだけど?」とか思うくらいにはスピードが上がってました。
やっててよかった、クソ案件。
さらに、週に12本のペースで記事を執筆した僕は、あることに気づいた。
なんか俺、仕事してるっぽい。
そう、今までマジで何もやることがない完全なる無職で、飯だけは一丁前に食らう最悪のゴミ人間だった僕だが、なんだか仕事をしてるっぽいのである。
そうするとなんだか自信がついてきて、手が動き始めた。文字が書ける。カメラを持って外に出かけることができる。これはすごい。
そうしてなんだかんだ、仕事してるっぽい感じを出したり、休んだり、ブログやツイッターで愚痴を言ったりしていた。
そしたらある日、知り合いのライターさんがビジネスSNS「Wantedly」を教えてくださって、そこを通して仕事をもらいました。
それは、今までの単価がアホに思えてくるほどスゲー仕事だった。
11月のスケジュールがいっぱいになった僕は、10月31日をもって、単価の低いクラウドワークスでの業務をやめました。
1件350円の業務をやってみて、よかったこと
・0円じゃない
これ大事。少ないけど、自分の働きに対して報酬が出る。
・仕事してるっぽい感じになる
無職は特に。インターネットさえあれば初期投資ほぼかからないので、やってみたらいいと思う。働いてるわ〜^^って気分が味わえるよ。
・「はたらく」筋肉がつく
チャットワークで業務連絡をしていると、いかにレスポンスが大事かを思い知る。無職は想像しづらいだろうけど、「返事が遅い」っていうのは本当に困る。忙しいヤツほど返事が早いって誰かが言ってた気がするけどまさにその通りで、「今しか返信する時間がない!」ってほど忙しい人ほど返事が早い。逆に、「今日中に返せばいいか」とか思ってると明日になる。
そういう意味で、クラウドソーシング業務を入れて無理やり自分を「忙しい」状態に持っていくことによって、レスポンスが早い人間になれる。
レスポンスが早いと業務全体のリズムが速くなって、仕事がどんどん進む。
こうして、毎日ダラダラと過ごしていた自分に、「はたらく」筋肉がついていくのである。
・ネタになる
言うても、言うても、慣れるまで1時間かかる業務が350円なんてクソ案件じゃないですか。時給だけで考えたらコンビニでバイトしてたほうが遥かにマシですからね。
だからこういうブログ記事を書いたり、人に喋ったりすることで成仏させたいんですよ。
というわけで、結論としてはやっててよかったと思います。この業務をやっていなければ、僕は今いただいている「いい仕事」にありつけなかったでしょう。
まあ、相当暇じゃない限りもう二度とやりませんけどね。楽しくはないし。
それではさようなら。