誰でも書ける内容をネットに書いている人間が自己紹介のときに使う言葉、「WEBライター」
「WEBライター」って何なんだろう…と、ずっと考えている。
シナリオライターはシナリオを書くライター。
シンガーソングライターは歌うし曲も書くライター。
グルメライター、パチスロライター、トラベルライターなどはそれぞれの専門分野に特化したライター。
で、僕、WEBライター。
この言葉が表すのは「ネットに記事を上げている」ことだけで、「何を書くライターなのか」の情報は一切ない。
でも、そう名乗るしかないのだ。
何も書いていないのだ。
「WEBライター」という言葉は、誰でも書ける内容をネットに書いている人間が自己紹介のときに使う言葉なのだ。
しかし、そうじゃないWEBライターもいる。というか、「WEBライターになりたい」と考えている人の大半は、以下のタイプを目標にしているんだと思う。
「言葉がめちゃくちゃ巧みな人」だ。
彼らは、とくべつ珍しくないパターンの取材をしたり、特に知見のないコラムを書いたりするだけで、ちゃんと面白くすることができる。
僕には無理だ。
美味しいものを食べて別の何かに例えたり、美しい景色を見て別の何かに例えたりすることができない。
文章の構成を全体的に考えて、美しくまとめることができない。
面白いオチが思いつかない。
言葉が巧みであることは、立派なスキルなのだ。
そしてこのような、文章の美しさで勝負する職業は、別の何かを名乗ったほうがいい。僕みたいなカスと肩書きが一緒だと、困るでしょう。
「ライティング・クリエイター」とかでいいと思う。
誰でも書ける内容をネットに書く職業、WEBライター。
高度なスキルをもって感情を言語化し、うつくし〜文章を書く「ライティング・クリエイター」。
もしくは、僕含む「WEBライター」のほうを格下げしてもいいかもしれませんね。
「虚無ライター」とかにしますか。